押す。触れる。引く。握る。
その方に残された確かな動きひとつで、
さまざまな道具を自分の力で動かせる装置──それがスイッチです。
わたしが扱うのは、視線入力のような高度な機器ではありません。
難しい電子回路の操作もいりません。
誰でも、どの施設でも、手軽に使えます。
スイッチが身体に合わせます。
身体をスイッチに合わせるのではありません。どの部位の、どの動きを生かすか──その見立てと選定が、Hapilabの技術です。
フレキシブルアームを採用。手、足、指、顎、頬──身体のさまざまな部位にフィッティングしやすい設計です。
指先や手のひらの「押す」動きで。押した瞬間の「カチッ」というクリック音が、「できた感」を生みます。
手全体で「にぎる」動きで。握力がわずかでも反応するよう、ばねの強さを調整しています。
リングに手や指をかけて「引く」動きで。腕全体の大きな動きを生かせます。
力はいりません。「触れる」だけで反応します。指のほかに頬でも操作しやすく、「ON」になった瞬間の音も頬なら聞き取りやすい設計です。
同じスイッチでも、つなぐ道具しだいで、
遊びにも、役割にも、仕事にもなります。
自分の一押しで、光がともる。会場の照明係という「役割」にもなります。スイッチを押すごとに光り方が変化します。
朝の会の挨拶、「いただきます」、お礼の言葉。録音した声をスイッチで再生し、場面の役割を担えます。
多機能発射台「ハピラン」でボールを飛ばす。的当て、玉入れ、紙吹雪──集団活動の主役に。
電動ドリルの糸巻きは「引っ張る動き」の代わり。人の手の動きを道具が担うから、草取りなどの作業・仕事にもつながります。
スイッチを押すとアームが上下に動き、ギターや木琴を鳴らせます。合奏でも、自分のパートを自分の力で。
スイッチひと押しで、いぬやねこのぬいぐるみが鳴きながら高速で動き出します。はじめての因果関係学習にもぴったりです。
Hapilabには、スイッチで動かす教材のほかに、スイッチなしでも使える木製補助具があります。
「キックマシン」は、【足】のパーツを手で支えてストッパーに。支えている手を動かすと、足が勢いよく前へ動いてボールを蹴り、サッカーができます。
「アーチェリー(弓道)」は、先端のゴムがストッパーの代わり。持ち手を引いてゴムを少しずらせば矢が放たれ、角度を変えて楽しむこともできます。
現場の「◯◯がしたい」に合わせて、一台ずつ手づくりしています。
録音済みのボイスレコーダーをスイッチで再生。「おはようございます」の挨拶当番も担えます。
ブロワーで土を容器に入れる・袋詰め。電動ドリルで糸の巻き取り。作業の一工程を自分の力で担当します。
多機能発射台でボールを飛ばして的当て。シャボン玉で会場を沸かせるのも、本人の一押しです。
水鉄砲で花の水やり。そのあとは好きな音楽をスイッチで再生して、曲送りも自分のタイミングで。
※ すべて、これまでの現場で実際に行ってきた活動例です。